育毛シャンプー徹底検証~男性の頭皮を救え!~ » 禿野仁が教える育毛シャンプーの効果的な洗い方

禿野仁が教える育毛シャンプーの効果的な洗い方

第一章 「フサオ知る!育毛シャンプーの洗い方と禿野仁」

第二章 「フサオ学ぶ!育毛シャンプーの洗い方と加速させるディアボロ」

第三章 「フサオ理解!育毛シャンプーの洗い方とマイスターへの道」

育毛シャンプーの効果を最大限に発揮する洗い方

深夜0時。
シンデレラの魔法も解ける夜更け、遠くを見つめるひとりの男がいた。
彼の名は禿野仁(はげのひとし)。
闇を纏うに相応しい濡烏の髪を持ったその男は、静かな苛立ちを無価値な深夜のサングラスの奥に秘めていた。

木立を騒がせる夜風に、禿野の黒くコシのある髪が揺れる。
それを合図とばかりに、禿野は歩みを進めた。

顔を上げると、築20年の安アパートの角部屋に明かりがついているのが見える。
今回のターゲットは、ここに住んでいるらしい。

仕事の前には、左手で前髪を思い切り撫で付けるようにかきあげるのが禿野の癖だ。
かつては手のひらに絡みついてか細く震える黒糸を見るのが怖くて、触れることすらできなかった禁忌の場所-デンジャラス・ゾーン-だったが、今の禿野に恐れるものは何もない。

同じ痛みを知る者だけが、救いの手を差し伸べられる。

  • 残酷なDNAを受け継ぐ者。
  • 暴飲暴食の地獄に落ちた者。
  • 現代社会の咎をその身に背負う者。

理由はさまざまだが、秒速5センチメートルよりも早い速度で大切な『縁』を失い続ける哀しい男を救うべく、禿野はその日、エレベーターのないアパートの錆ついた階段を上っていった。

フサオ宅・浴室

『2,000円の育毛シャンプー使ってるのに全然効果ないな~。
やっぱりシャンプーだけで薄毛を改善するのって無理があるのかな』

シャカ シャカ シャカ

『お前は頭頂部の毛髪だけでなく、脳みそも足りていないようだな』

『!? えっ、人が髪洗ってる時に出てくる幽霊とか卑怯すぎない!?』

『いい歳してオカルト的な発想はやめろ。
私の名前は禿野仁。
せっかくの育毛シャンプーの効果を己の無知故に台無しにする愚かなムチムチ野郎に、正しいシャンプー方法を教えるためにやってきた男だ』

(嘘だろ。幽霊の方がマシだったわ…)

『お前、薄毛で悩んでいるんだろ』

ギクッ
『な、なぜそれを……!』

『わかるさ……私も同じ痛みを知るものだからな…………』

『お前……、いきなり人の風呂場に不法侵入してきた、ただの変態じゃないな!?
一体……?』

『同じことは2度言わない主義だが、仕方ない。
もう1度だけ言ってやる。
私の名前は禿野仁(はげのひとし)。
薄毛に悩む男の……“味方”だ』

『何……?』

『そうだな、まずは……。
シャンプーの選び方から鍛えなおすとしよう』

~~~~~~~

『ところでお前は、何を基準にシャンプーを選んだんだ?』

『“育毛シャンプー”って書いてある中から選びはしたけど、特に気にしなかったな。
普通のシャンプーとは違うから、どれを選んでもそれなりに効果がありそうだし』

『そうだな、その選択は間違ってないぞ』

『あとは……値段かな?デキる男はコスパも意識しないと』

『確かに値段も大事なポイントだ。
しかし、もっと大事なポイントをお前は見逃している』

『値段よりも…大事……!?』

『そう。それは……』

成分だ!のセリフの画像

『成、分……?』

『そうだ。
育毛という目的があるからには、育毛シャンプーで1番重要なのは効果があること。
その効果を決めるのが、成分だ。
続けやすさにも関わるから値段も大事だが、そもそも効果のないシャンプーをいつまでも使ったところで意味がないだろう?』

『確かに!』

『成分表でチェックするのが1番だが、成分表を見ただけではわかりにくいこともある。
気になる育毛シャンプーがあるなら、公式サイトをチェックするといい。
配合成分にどのような育毛効果があるのかを説明しているぞ』

『確かに俺が買ったシャンプーにも色々書いてあるけど、名前だけじゃどんな効果があるのか全然わからないな~。
公式サイトを見てから決めるべきだった…』

『落ち込むのはまだ早いぞ、フサオ。
今日は特別に、育毛効果をアップさせる成分について紹介してやる。
自分のシャンプーにも配合されているか確認しつつ、成分の名前を覚えて帰るんだな』

『うわ~!
ありがたいけど、ココ俺ん家!
お前が帰ってほしい!!』

『まずは……“ノンシリコン”かどうかをチェックしてくれ。
CMやドラッグストアで名前くらいは聞いたことくらいはあるだろう』

『名前くらいは知ってるし、なんとなく“ノンシリコンがいいんだろう”ってイメージもあるぞ』

『つまりはシリコンが入っているか否か、という選択肢だ。
シリコンは髪を美しくみせるためにイイ仕事をしてくれる反面、頭皮を覆って髪の成長を妨げる悪癖も持っている。
これは私の持論だが、そもそも指通りや髪のツヤを出すシャンプーっていうのは、てっぺんの寒さで悩んでいない人間が手を出すべきものだ。
髪の毛をもっと増やしたいと思うのなら、出る杭を打つような真似をするな。
迷わず「ノンシリコン」を選べ!』

『今元気な毛をツヤツヤにしたい!って思う人もいるだろうよ…』

『もちろんだ。
ノンシリコンシャンプーの中には、独自の配合によってシリコンを使っていないにも関わらず指通りやツヤのある美しい髪にしてくれるものもあるから、そういったシャンプーを選ぶといい』

『なるほどね。
ちなみに“ノン”っていうからには、成分表にシリコンが入っているかどうかを確認するべき?』

『面倒臭そうな顔をするな。
育毛シャンプーの中には“ノンシリコン”をうたう商品も多い。
成分表よりパッケージや宣伝文句で確認するのが早いだろう』

『ふ~ん』

『悪さをする成分が含まれてないものを選ぶだけでなく、頭皮に優しい成分を選ぶことも大切だ。
例えば、市販のシャンプーの多くはアルカリ性だがこれも避けたほうがいいだろう。
アルカリ性は汚れをキレイに落としてくれる根はいいヤツなんだが、髪や頭皮のたんぱく質を壊すような思春期特有の荒れっぽさも持っている。
飴細工のように繊細なお前の肌とは相性が悪い。
お前とフィーリングが合うのは、健康な頭皮と同じである弱酸性のシャンプーだ』

『今まで知らなかったけど、市販のシャンプーって尾崎豊感あるんだな』

『盗んだバイクで走り出すかどうかはともかく、市販のシャンプーは刺激が強い傾向がある。
本気で育活するなら、“市販からの卒業”が大事だ』

『そんな、支配からの卒業みたいに……』

『優しい成分といえば、オーガニック成分やアミノ酸系洗浄成分も外せないな。
オーガニック成分は優しく洗いあげるだけでなく、頭皮に潤いを与えてくれる。
天然由来の力で、育毛を促進する効果も期待できるぞ。
だが与えるだけじゃ充分ではない。奪われないように守る力もないと。
アミノ酸系洗浄成分は保湿成分をキープしながら優しく髪と頭皮を洗うことができるぞ。
洗浄力は強ければいいってわけじゃない。
哀しみを押し流す雨もどしゃ振り程度なら丁度いいが、氾濫するレベルだと逆にトラウマになるだろ?』

『俺、辛いことは体を動かして忘れる派だから全く共感できない』

『とにかく、お前のように頭皮も心も傷だらけの状態なら、刺激の少ないアミノ酸洗浄成分が配合されたシャンプーを選ぶのがいいってことだ。
成分表を見てみろ。
オーガニック成分はわかりやすいが、アミノ洗浄成分は少々わかりにくい。
コカミドやココイルではじまる成分の名前を探せ。それがアミノ洗浄成分だぞ』

『俺のシャンプーだと…4種類入ってる!』

『実はラウロイルアスパラギン酸Naもアミノ酸洗浄成分だ。
お前が使っている育毛シャンプーには5種類も入っているんだな。
イイ買い物をしたじゃないか』

『いや~それほどでも~~!』

『これだけの良品を持っていながら、育毛パワーを無効化するスキル……。
逆に尊敬するぞ……』

『おっと、飴からの急な鞭が来たぞ』

『良いシャンプーを使っていながら結果に繋がらない。
その理由は1つしかないが、わかるかフサオ』

『運命には抗えないってことかな?』

『違う!
お前の洗い方が何ひとつなってないんだ!!』

『あ、洗い方~~~~~~~!?』

『同じことを2度言うことは主義に反するが、これだけは何度でも言ってやる。
お前の!洗い方が!何ひとつなっていなんだッ!!』

お前の洗い方が何一つなっていないんだ!のセリフの画像

『めっちゃ言うじゃん』

『さぁ、原因がわかったらお前の洗い方を徹底的に鍛えなおしてやるぞ!!』

『ストレスも薄毛の原因になるので、お手柔らかにお願いします……』

第二章 「フサオ学ぶ!育毛シャンプーの洗い方と加速させるディアボロ」

『洗い方って言ったって、育毛シャンプーなんだから普通のシャンプーと同じように使っていれば毛が生えてくるんじゃないのか?』

『何か勘違いしているようだが、育毛シャンプーは髪を生やす道具ではないぞ』

『う…嘘だろ!?だったらなんで“育毛シャンプー”なんて名前を…。俺は詐欺にあったのか?』

『詐欺ではない。育毛シャンプーは頭皮を清潔にして髪が育ちやすい環境を整えるシャンプーだ。文字通り“毛が育つ”のを助けてくれる。誰も“髪が生える”なんて言ってないだろ。勝手に勘違いしたのはお前だ』

『たしかに、どこにも毛が生えるなんて書いてない…。なんだよ~。俺にはそもそも育てる毛がないんだから効果ないの当たり前じゃん』

『いや、頭皮環境を整えることは薄毛改善にとても重要なことだ。まず頭皮が整わないと何をしても効果が半減してしまうからな。しかし、シャンプーだけでは発毛効果まで実感しにくいのは事実。フサフサの毛を取り戻すには、育毛シャンプーと育毛剤のW使いが有効だ!!』

『どちらが欠けてもうまく薄毛改善につながらないってことか』

『さあ、何はともあれまずは頭皮の環境が整わなければ話にならん。基本的なシャンプー方法をみっちり叩き込むからな!』

『ついに2000円のシャンプーに価値を見出す時がきたか…』

こうして禿野による育毛シャンプーのレクチャーが始まった。

『シャンプーをする前にはまずブラッシングをすることが重要だ』

ブラシ画像

『これからシャンプーでぐちゃぐちゃになるのに?』

『洗う前にとかすことでホコリや角質を取り除く効果があるんだ。髪の絡まりがなくなってシャンプーの浸透力も上がる』

ガシガシガシッ

『ん、なんか引っかかるな。えいっ!』

ブチブチッ

『おい、待て!!お前は本当に乱暴なやつだな。無理やり絡まりをとって余計に髪を傷ませているじゃないか!頭だけじゃなく情まで薄っぺらなのか?もっと髪に敬意を払え!!』

『もっと優しくね、優しく優しく…』

サッサッサッ

『ある程度絡まりが取れたらOKだ。次はシャンプーに移るぞ』

やっとシャンプーをつけられる、とフサオが育毛シャンプーに手を伸ばした瞬間、月夜の静寂を切り裂くような禿野の叫びが響く。

『待て―――!!お前は本当にわかってないな…』

『え?だってシャンプーに移るんだろ?』

『直接シャンプーしたら頭皮に残った汚れが邪魔して成分がうまく浸透しないだろ!まずはお湯で髪をすすぐんだ!お湯の温度は37~38度くらいが調度いいぞ。熱すぎると頭皮の油分が必要以上に取られてしまうんだ』

フサオはお湯を適温に設定し直し、手短にすすぎを済ませた。

『よし、これでいいな』

フサオが再度シャンプーに手をかけるも、その手はまたしても禿野によって引き離された。

『短すぎるな。シャンプー前のすすぎは2分以上が基本だ』

2分も?のセリフの画像

『長すぎじゃないか?』

『お湯だけで頭皮の汚れはほとんど落ちるんだ。ここでしっかりすすぐことでシャンプーの泡立ちが良くなり、含まれる成分の浸透度が変わる。指の腹で頭皮をマッサージしながら念入りにすすぐんだ』

なかなか手に取ることができないシャンプーを切なげに見つめながら、フサオはただただ禿野の指示に従うしかなかった。未だ使われることのないシャンプーボトルからは水が滴り、浴槽の床を濡らしている。

念入りにすすぎを行なったフサオは、待ちきれないと言わんばかりに禿野へこう投げかけた。

『すすぎも2分間しっかりやったし、そろそろシャンプーか?』

『そうだな。…いや、待てよ。お前、その頭についているのはワックスじゃないか?』

『ああ、薄毛を上手く隠すためにはワックスが欠かせないんだ』

『ワックスはシャンプーの泡立ちを悪くしてしまう。シャンプーの前にしっかり落とさないといけないな』

『しっかり落とすったって、お湯では十分に洗い流しただろ。残りはシャンプーで落とすしかないんじゃないのか?』

『今までシャンプーで落としてきたのか?!シャンプーでは十分に落としきれないだろう』

『たしかにシャンプーしてもまだベタベタしてるときもあるような…』

『呆れるな…。ワックスを落とすのにはトリートメントが有効なんだ』

『トリートメント?シャンプーの後につけるやつだろ?シャンプーの前につけるのか?』

『そうだ。トリートメントがワックスやヘアスプレーに含まれる油分を吸着してくれる。トリートメント剤が浸透しやすいように髪の水気はきるんだぞ』

フサオは禿野に言われた通り、髪の水気をきってからトリートメントを髪へとつけた。 ジャ―――…

『本当だ。ワックスのベタベタがなくなった』

『これで準備完了だ。ここから育毛シャンプーを使っていくぞ』

遂にシャンプーを手に取る瞬間が訪れる。フサオは張り切ってプッシュしようとした。が、そのとき―

1プッシュ!のセリフの画像

『シャンプーの適量は1プッシュだ』

『え!?1プッシュだけでしっかり泡立つのか?』

『ああ、シャンプーの使い過ぎは髪へのダメージを増幅させてしまうんだ。髪の長さにもよるが肩より短ければ1プッシュで十分だろう』

手のひらに500円玉ほどの大きさで出されたシャンプーを心細そうに一瞥した後、フサオはその手を頭へと伸ばした。

『何してるんだ!何から何まで考えのないやつだな。もっと髪のことを考えろ!』

『え!?何が悪かったんだよ~』

『シャンプーは頭皮の汚れを洗い流すために洗浄力のある成分が含まれているんだ。原液を直接頭皮につけたりしたら、頭皮がダメージを受けてフケや荒れを起こすぞ!毛穴に溜まってしまって洗い残しの原因にもなるしな。そのままの洗い方だと確実に薄毛へまっさかさまだ』
フサオ『え!?どうすれば…』

『簡単だ。頭皮につける前にしっかり泡立てれば良い』

『よし!手の中で泡立てれば良いんだな!』

『ここでお前に毛活3種の神器を授けよう。それが水分・空気・シャンプーだ』

『え、急にどうした』

『この3つがなければクリーミーな泡は決してつくりだせない。さあ、うまく3つをうまく使ってモコモコの泡を作り出すんだ!』

モコモコモコモコ

『おお!良い感じに泡立ってきた!』

『手だけでうまく泡立たないときは、体を洗う時に使うスポンジとか泡立てネットを活用するのをおすすめする。覚えておくんだな』

『体を洗うスポンジをシャンプーに!?斬新だなぁ』

『よく泡立てたら、髪の毛を中心にきちんと洗うんだ。汗や皮脂もそうだが、1日中外出していると外気のほこりや花粉、ときにはばい菌なんかが付着することもあるからな。決して爪を立てずに、指の腹でマッサージするように丁寧に洗うんだぞ』

シャカ シャカ シャカ…

『指の腹だけで洗うってなんか洗った感じがしないな。ワイルドにわしゃわしゃ洗いたいぜ』

『男のシャンプーにワイルドさは一切不要!!!丁寧にまんべんなく洗うことだけを考えろ!!』

シャカ シャカ シャカ…

『よし、それじゃあ次のミッション開始だ。髪の毛についていたお前のよごれやベタつきを、このシャンプーの泡すべてに預けるんだ!!』

『要はすすぎってことね。ふー。やっと洗い流していいのか。それにしても、こんなに泡立てて念入りに洗ったのは初めてだぜ』

ジャ―――…
勢いよく出るシャワーのお湯で湯気が立ち込め、禿野のサングラスが曇った。彼はサングラスを外して湯気を拭っているしぐさをみせたが浴室全体の湯気ではっきりとした様子は見えない。下を向き頭皮をすすいでいるフサオは尚更、彼の素顔はおろかサングラスを外している様子すら伺い知ることはなかった。

『気を抜くんじゃないっ!きちんと洗い流すことが大切だ、シャンプーが少しでも頭皮に残っているとシャンプーの効果があらわれるどころか、かゆみや肌荒れを起こしてしまう原因にもなるから念入りにな』

『よく泡立てて洗ったからサッパリだぜー。やっぱ育毛シャンプーってさ、頭皮の脂とか「とれた」ってカンジするよなー』

勢いよく水気を切り、タオルに手を伸ばそうとしたフサオに向かって禿野が叫んだ。

『待て―――!!!!耳の後ろ、泡が残ってるじゃないか!お前はすすぎもろくに出来ないのか!』

『おっとホントだ』

ジャ―――…

『よし、これでもう大丈夫っしょ』

もう一度タオルに手を伸ばそうとしたフサオに向かって禿野がもう一度。

『やめろ――――!!!!』

『えっ?』

『まだだ!!まだ終わりじゃないっっ!!!』

『育毛シャンプーの効果を高めるにはここからが重要だ。2回目のシャンプー。これぞ髪の極意!!』

『もう1回洗うのか?!』

『そうだ。さっきのは髪の毛の表面について汚れや全体の汗を落としたにすぎない!2回目のシャンプーで「頭皮」をじかに洗ってこそ、育毛シャンプーの成分を効果的にはたらかせることができるんだ!!』

『そうなんだ、全然知らなかった…ってか2回もシャンプーするなんて発想がなかったぜ…』

『今度は髪の毛ではなく、頭皮を洗うイメージでやってみろ!!何をボーっとしている!お前はこれ以上、自分の髪の毛を殺したくはないんだろう!!』

『……!』

フサオは気づいた。今まで自分のシャンプーがどんなに拙い方法だったのかを。そして、このサングラスの男に自分の毛髪1本1本を預けてみようと。フサオの中の何かが変わった。

『…なんか、ここまで来たらやる気になってきた!ハゲの先生と呼ばせてくれ!教えてください!俺には髪の毛が必要なんだ!これ以上毛が無くなるのはイヤなんですよ!!!』

『いいだろう。俺がその極意を全て教えてやろう』

『よろしくお願いします!』

『いいか、洗う順番も重要だ。まずは襟足から後頭部にかけて洗い、頭頂部の後ろ、最後に頭頂部だ。そうすることによって自然に頭皮を動かしながら洗えるからな、マッサージ効果が高まるぞ!』

『はい!』

シャカ シャカ シャカ…

『あ…さっきよりも、頭皮に指が当たった感じがなめらかになってきました!』

『頭皮の皮脂や汚れがきちんと落ちてきている証だな。その調子だ!』

シャカ シャカ シャカ…シャカ シャカ シャカ…

(ここまでキレイに洗えたから、もうそろそろ洗い流してもいいかな…)

シャワーヘッドを持とうとしたフサオに禿野が制する。

『まだだ…まだ洗い流すんじゃない。2回目のシャンプーのポイントは「浸透」だ』

『浸透?』

『洗い流さずに1~2分おいて、じっと待つのだ…シャンプーの頭皮ケア成分が角質層に浸透するようにな…』

『なるほど…頭皮に成分を浸透させると、髪が喜びそうですね!』

『ほら、聞こえるだろう。育毛シャンプーの成分がじっくりと浸みわたる音が…』

水の音

耳を澄ませると、シュワシュワとフサオの頭皮近くで泡が静かにはじけ、液体が溶けだしていく音がかすかに聞こえる。

『あ…確かに。効いてるっぽいですね。でも、そもそも育毛シャンプーと普通のシャンプーの違いって何ですか?元々シャンプーにこだわりがなくてあんま分かんないです』

『……!!お前は育毛シャンプーと普通のシャンプーの違いも分からずに使い続けていたのか…?!』

『何となく、これ使ってれば髪がフッカツするのかな~って』

『これだから最近の若ハゲは!!いいか、市販されている普通のシャンプーにも効果が色々あるのだ。しかし得られる効果は限られている!だから育毛シャンプーが必要なんだ!一般的なシャンプーは、髪の毛の汚れやワックスなどの整髪料を落として清潔に保つというはたらきが主だ。ここまでは分かるな』

『はい』

『最近は無添加にこだわるシャンプーやアロマオイル配合とかいう、普通のシャンプーでもさまざまな効果が得られる商品が売られているな。実はこれらは「育毛シャンプー」の一種なんだ!』

『へぇ~』

『例えばアロマシャンプーなら「ストレスを軽減する」とか「リラックスさせる」なんて効果があるだろう。一見すると育毛には関係なさそうなアロマ効果が「ストレスを軽減する」ことにつながり、抜け毛を根本から予防することになるのだ!』

『なるほど!あ、あと俺、けっこう敏感肌なんだけど、低刺激なシャンプーもありますよね?』

『そうだな、無添加シャンプーも、肌にやさしい効果がかゆみや肌荒れを予防して、結局は髪や頭皮を守ることにつながる。育毛シャンプーは頭皮や髪にやさしい成分で作られていることが多いから、頭皮や髪、お前のなりたい状態に合わせてシャンプー選びをするだけでも育毛に効果的なのだ』

『何度も言うが、育毛シャンプーの主な効果は「髪の毛の成長を助ける」ことだ。しかし、直接生やすことはできなくても髪にとって良い効果は期待できから根気よく洗うんだぞ!』

『髪に良いのは変わらないんですよね!希望が持てる!!』

『いいか、汚れをしっかり落とし、毛穴に詰まった皮脂を取り除くことでハリとコシのある毛の成長を促すのだ。だから、いくら髪にいいシャンプーを選んだところで終わりではない。自分の頭皮の状態に効果的な成分を行き渡らせるためにも、丈夫な髪の毛が生えてくる環境を己の手でつくりだすことが重要なんだ』

『正しいシャンプーをするって大切なことだったんですね!ハゲの先生!』

『ハゲの先生ではない、禿野だ…私はお前のような間違えた方法で自らの髪の毛を失っていくやつらを散々見てきた…』

『禿野さん…』

湯気で湿気を含んだそれが重すぎたのか、髪の毛をかき上げながら禿野は遠くを見つめるようにそうつぶやいた。サングラスの横から一瞬彼の鋭い眼光がのぞいたが、フサオはもはやその漆黒の髪に視線を奪われたままであった。

『禿野さんのようなフサフサヘアになれたら…いや、なる!俺も絶対にフサフサになってやる―――!!』

フサオの熱い想いにほだされたかのように、禿野は手のひらサイズの丸みを帯びた何かを取り出した。丸い面の片側だけに細長い突起がついていて、突起の先はシリコンのような素材で出来ている。1本1本の毛が太いブラシのようだ。

『これは…?』

『ヘッドスパ用のブラシだ。これで頭皮をシャンプーするとマッサージ効果も生まれる優れもの。頭皮も傷つけずに洗えるぞ』

『あ、分かる。1回使ったことあるけど…あまり効果がないやつだろ』

『お前はどんなブラシを使った?』

『景品でもらった硬いブラシだよ、ほらそこに置いてある』

禿野は置かれているブラシを見つめる。

『あれはよくある粗悪品だ、愚か者!あんなものを使っていては効果が出ないのは当然。しかし、このブラシは違う。これはよくあるブラシよりも毛先部分が柔らかいのだ。使ってみろ』

禿野に言われ、フサオはしぶしぶスカルプブラシを受け取る。

『別にどれも同じじゃ…お、おお~?気持ちいい!!』

気持ちいい画像

『そうだろう!マッサージ効果もあるからな。さらに毛先の部分が毛穴にしっかり入って頭皮の汚れもガッツリ落とす。ここで大事なのは“もみ洗い”をすることだ』

『もみ洗い?』

『そうだ、頭皮をもむようにブラシを使えばより強力に汚れを落としてくれるぞ。そろそろ良いだろう。シャンプーを流すぞ』

『分かりました』

サァー…
水が泡を流していく。流れた泡は次々と排水溝に吸い込まれた。
ある程度流し終わるとフサオは顔をあげた。

『ふぃー!終わった~~!』

『…お前、正気か?』

『え?』

『これでは頭皮もみブラシの無駄遣いだ!この馬鹿ものめ!!!!』

『いや、シャンプーは全部流れたし…』

『シャンプーのすすぎを怠ると、どうなるか知っているか?』

『ど、どうなるんですか?』

『フケが急増し、頭皮の環境が悪化して髪がやせ細る。酷くなればかゆみや炎症もでるだろう』

『そ、そんなことに…』

『頭皮の汚れをしっかり落とせても、その汚れをのせた泡が髪の毛に残ってしまっては何の意味がないことくらい、少し考えればわかるだろう?』

『はい…』

『わかったなら、もう一度ちゃんと洗い流せ。指の腹を使えば頭皮を傷つけずにキレイに泡を落とすことができる』

『こうか?』

『そうだ。この時の水の温度は40℃。頭部全体からまんべんなく泡を落とすことを意識すると良いだろう』

1分後…

『うぉっしゃー!これで完璧ー!』

『ではないぞ!!!髪をキレイに流すには最低でも5分は必要だ!!!もう一度ちゃんと流せ!!!タイマーをかけてきっちり5分だ!!!』

『マ、マジか~~~』

5分後…
ピピッ…ピピピッ…ピピピピピ

『な、なかなか辛かった。こんなに時間をかけないといけないとは』

『シャンプーの本来の仕事は汚れを落とすことだ、それがちゃんと落ちていないのでは意味ないからな』

『たしかに…』

するとフサオは取り出したタオルで頭をガシガシ拭き始める。
その様子を見た禿野は、思わず叫んだ。

『やめろぉお!!!お前自分が何をしているか分かっているのか!?』

『ビックリした!急に大きな声を出すなよ!…何って髪を拭いてるんですが』

『いいか、落ち着いてよく聞け。濡れた状態の髪の毛は非常にデリケートだ。そんな雑に拭いてみろ。毛表皮、一般的にはキューティクルと呼ばれているものだ。この毛表皮がはがれる』

『は、はがれるとどうなる…?』

『知らないのか。痛むんだ。そうならない為には、まずは手で水気を絞る、やってみろ』

『は、はい!』

『ある程度絞ったら、タオルで擦るのではなく、ポンポンと水を吸い込むように当てるだけで良い。タオルの摩擦でも髪の毛は多大なダメージを受けてしまうからな』

ポン、ポン、ポン、ポン…

『でも、このままじゃ終わりそうにないなぁ』

『ある程度水気を吸い取ったら次のステップだ。ドライヤーで髪を乾かすぞ』

『えっ…乾かす必要なくない?』

『馬鹿者がぁあああああああ!!!!!』

『だ、だって!い、いつもタオルで拭いた後は自然乾燥を…』

『お前は本当に愚かだな…。髪の毛を自然乾燥するなぞ、愚策中の愚策ぅ!!お前は自分の手で自分の髪を殺しているのだ』

『でも、ドライヤーって高温の熱を髪の毛にあててるわけでしょ?それって逆に髪の毛に良くないのでは?』

『いいや、それは違う。自然乾燥はハゲを加速させるディアボロ(悪魔)だ』

『ディ、ディアボロ…!(ごくり)』

ディアボロ画像

『まず恐ろしいのは髪の毛が濡れたまま、ということだ。』

『濡れたままだとどうなるんです?』

『濡れたままで放置されている頭皮の温度や湿度は、ダニや雑菌が繁殖するのに最高の場所だ。そしてそれは嫌な臭いの元にもなる』

『なんてことだ…。それで毎日ちゃんとシャンプーしているのに、頭が臭いと言われるのか…』

『言われてるのか…。ダニや雑菌が頭に繁殖するとかゆみや炎症を引き起こし、それがハゲを加速させる要因になる、つまり毎日自然乾燥で髪の毛を乾かしていたお前の頭はダニと雑菌のパラダイス。不衛生極まりない薄毛頭だったというわけだ』

『…!!!』

『それだけじゃないぞ。髪を濡れたまま放置すると髪に残った水分が徐々に蒸発していく、それにより頭皮の温度は著しく下がる。温度が下がることで頭皮が結構不良となり十分な栄養や酸素が毛髪に行きわたらなくなる。そして髪の毛は死ぬ』

『そうだったのか…』

『さらに…』

『まだあんの!?』

『ああ、そうさ。言っただろ、自然乾燥はハゲを加速するディアボロだと。自然乾燥の最大の恐ろしさは髪の毛に大きなダメージを与えることだ!!』

『ダメージを、与える…?』

『髪のガーディアンであるキューティクルは、水分によって力を失う。キューティクルが力を失い開いていくと、髪の毛の水分や栄養がどんどん失われ、餓死状態になるのだ…。そのせいで枝毛や切れ毛、パサパサ毛となり、髪の毛はお前の元を離れていく』

『そんな…いままで髪の毛になんて酷いことを…!』

『落ち込むな、お前は気づけた…!ならば次は行動するのみだ!』

『…禿野さん!はい!教えてください!!正しい乾かし方を…!!』

『いいだろう。髪の正しい乾かし方を教えてやる』

『お願いします!』

『まず、ドライヤーで乾かすのが大前提だ。ドライヤーを使えば早く髪を乾かすことができ、ダニの繁殖や頭皮の冷えによる血行不良が防げる』

禿野仁はドライヤーをONにすると、フサオに手渡した。
ブォオオオオオオ…
熱風を拭き出しながら小刻みに震えるドライヤーをフサオは握りしめ、乾かし始めた。

ドライヤーはあまり近づけすぎるな。だいたい20cm以上は離せ。近づけすぎるとお前が最初に言っていたように、熱によって髪にダメージがあたえられる。そして同じ個所に3秒は温風をあてろ。あまり強くガシガシするな。髪の毛の根元から内側に向かって乾かせ!』

『は、はい!』

ブォオオオオオオ

『まて、あてすぎだ!!3秒はあてろ、と言ったが同じところに当て続けるのは駄目だ。熱でもキューティクルは死ぬ。適度な距離と間隔で全体をまんべんなく乾かせ!!』

『な、なかなか難しい…ここまで乾かすのが大変だとは…』

『そうだ。ただでさえ寒い頭をしているのだから、髪の毛は労わる必要があるし、大切にしなくちゃいけない。それが簡単なわけがないだろう?』

『その通りですね…』

ブォオオオオオオ

『よし、だいたい乾いたな。その辺でドライヤーを冷風に変えろ』

『? まだ8割くらいしか乾いていませんよ?』

『それで良い。あまり温風を当てすぎると逆に熱で髪が乾燥してしまう。湿気も良くないが乾燥も良くない。冷風で乾かすことにより頭皮のほてりを抑え、ある程度の潤いを髪の毛に残すことができる。』

『なるほど…!分かりました!』

サァアアア……
ドライヤーから出る涼やかな風がフサオの少なめな髪をなびかせている
しばらくして、フサオはドライヤーをOFFにした

『ふう…これでどうでしょう…』

『…』

『(ごくり)』

『よし…!ばっちりだ!!』

『ありがとうございます!!こんなに柔らかな髪の毛は初めてみました。自分の髪じゃないようだ!!』

『よく頑張った。これからは自然乾燥じゃなく、ドライヤーを使った正しい乾かし方を怠るなよ』

『分かりました!』

『よし、それで良い。髪の毛はしっかり乾かさなければだめだ。乾かさないまま寝るなんてことをすれば、髪にも枕の布にもダニや雑菌が繁殖するし、頭皮や髪の新陳代謝も崩れる。お前いままでそのまま寝ていたろ?』

『言い返す言葉もありません…』

『どんなに良い育毛シャンプーを使っても、しっかり洗う、流す、乾かすができていなければ何の意味もないのだ。わかったか!?』

『分かりました…!!』

『良い目になったな…シャンプーの正しい使い方は以上だ!』

第三章 「フサオ理解!育毛シャンプーの洗い方とマイスターへの道」

『禿野さん…ありがとうございましたっ!』

頭頂部をさらす形で頭を下げるフサオ

『礼を言われる筋合いなどない』

『いいえっ、俺、育毛シャンプーのことをこんなに真剣に考えたことなかったんです。それに、俺の薄毛のことをこんなに親身になって心配してくれる人、禿野さんのような人にも出会ったことなくて…』

『…』

『だから、本当に感謝してます。ありがとうございました!禿野さんのおかげで、これ以上ハゲずにすみそうです!』

『お前は昔の私によく似てるんだ…。特に頭皮への浅はかな考え方がな。だから見ていられなかったんだよ』

辛い過去を思い出すかのように遠くを見る禿野仁。

『禿野さん…』

『さあフサオ、忘れないうちに育毛シャンプーでの洗い方を復習しよう。二度とあんな悲劇を繰り返さないためにも、な』

『はい!』

蛇口のカランをひねりお湯を出すフサオ。
ジャ――――…

『シャンプーを使う前にまずは2分以上髪を濡らす…っと』
曇り防止が施された腕時計を厳しい表情で見詰める禿野。

『…118、119、120秒!よし、そのくらいでいいだろう』

『そしてシャンプーを適量出す…こんぐらいかな』

『くれぐれも慎重にな。1プッシュでいいんだ、2プッシュでもノープッシュでもない、1プッシュだぞ』

シャンプーノズルを押す仕草をフサオに見せる禿野。しかし身に付けたシャンプーテクを披露するのに夢中なフサオは禿野のほうを見ていない。育毛の大敵は慢心にあることをフサオはまだ知らないのだ…。

『シャンプーは手のひらでよく泡立ててから髪に付ける。直接頭皮にシャンプーを付けるのはNG、でしたね』

『そう、それでいい。1度目のシャンプーでは…』

『「1度目のシャンプーでは髪の毛のよごれやベタつきを全て泡に預けて落とす」ですよね、禿野さん』

『…』

『泡を洗い流したら、二度目のシャンプーに…』

『この愚か者がっ!!!!』

シャワーヘッドをひっつかみフサオの頭にお湯をかける禿野。

『わぷっ!なにするんですか禿野さん!!』

『耳の後ろに泡が残っていたんだ!あのまま2度目のシャンプーに入っていたら育毛効果が台無しになるところだぞ…!!』

『…!!「シャンプーはすすぎが大切」ってこと、禿野さんから教えてもらってたのに…俺、うぬぼれてました。もう自分一人でなんでもできる、禿野さんの助けがなくっても立派に育毛シャンプーで髪を洗えるって、そう、思って…』

『泣くな、フサオ。顔を上げて鏡を見るんだ。そしてすすげ。「2度目のシャンプーに入る前に、1度目のシャンプーの泡を完璧に落とす」。これはお前がやるべき仕事だ』

禿野がシャワーヘッドをフサオに差し出す。その手はフサオにかけたお湯で濡れている。

『お前の薄毛は、お前自身が最後まで責任もって治さなくてはならない』

『禿野さん…ありがとうございます!俺、目が覚めました。もう一度、丁寧にすすいで、そして2度目のシャンプーに入ります!』

顔を上げたフサオの目には育毛への飽くなき情熱が強い光となって輝いている。フサオは知る由もないが、同じ輝きを禿野もまたサングラスの奥に燃え立たせている。

『一度目のシャンプー泡を丁寧に洗い流したら二度目のシャンプー。今度は地肌の汚れを落とすように洗う、そして、そのまま1~2分、成分が頭皮に浸透するのを待つ…!』

フサオはすぅっと目を閉じ、頭皮に成分が浸透するイメージを強く浮かべながら瞑想に入っていく…。

『…118、119、120秒!フサオ、いまだ!!』
カッと目を見開いたフサオがシャワーノズルを掴み素早く、かつ丁寧に泡を流していく。今度はすすぎ残しもない。

呼吸を整えるフサオに禿野がよく乾いたタオルを手渡して言う。

『よくやった。そのタオルで優しく拭いてやれ。お前とともに薄毛と戦ってくれている髪の毛を、な』

フサオは自分の髪を慈しむかのように優しくタオルで拭いた後、思いつめた表情でドライヤーを取り出し、自分のこめかみあたりに照準を定めて、スイッチに指をかける。

『禿野さん。俺、禿野さんに会えて本当に良かったです。このドライヤーで髪を根元から乾かし切ったあとも、きっと禿野さんのことを忘れません。』

『私もお前のことを忘れない。絶対にな。さあ、これで本当のフィナーレだ!「20cmほど頭皮から離し、同じ個所に3秒以上温風をあてる」、このルールに従って乾かせ!フサオ!!』

『ウォオオオオ!!!』

雄叫びをあげてドライヤーのスイッチを深く押し込むフサオ。
ブォオオオオオオ
フサオの髪が8割程度乾くまでドライヤーの音は鳴り続ける。
やがてドライヤーの風は冷風へと変わり、サラサラと春のそよ風のような音を少しの間響かせながらフサオの火照った頭皮をやさしく冷ました。
ドライヤーの音が完全に止む。後には、フサオの髪の適度な潤い以外、なにも残っていなかった。

窓の画像

禿野仁が使っている育毛シャンプー

『ところで禿野さん、禿野さんも育毛シャンプーを使ってるんですよね?』

『当たり前だ。育毛シャンプーマイスターを自認する私が普通のシャンプーなぞ使えるわけがない』

『ですよね、じゃあ禿野さんはどこのブランドの育毛シャンプーを使っているん…』
言いかけたフサオを黙らせるかのように、懐から凄まじい速さで「チャップアップ」を取り出し、フサオの眼前にそのノズルを突きつける禿野。

育毛シャンプー画像

『フサオ、お前にコイツが使いこなせるかな…?』
禿野の気迫に押され呼吸をすることすら忘れているフサオ。無言の二人の間には育毛シャンプー「チャップアップ」のボディが黒々と光っている。

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